名誉棄損および侮辱行為への対応 -Dealing with Defamation-

 近年,他者への直接的および間接的な名誉棄損および侮辱行為が横行していることは,社会的にも広く認識されてきました。 当会は民主主義と地方分権という観点においては,議論が必要な際には法律や規則など,統一見解の取れる事項に基づき,客観性が担保される第3者を含めた公平な場において,両者の身分を明かした上で,冷静に議論が行われることには,賛同する立場です。しかしながら,そのような第3者を含まない場での匿名による名誉棄損や侮辱行為,ならびに,権力を私的に利用した他者への一方的な名誉棄損および侮辱行為に関しては,当会理念に内包される,人間性=社会における一個人としての在り方という観点において,疑問の生じる行為であるというのが当会の認識です。

 当該行為は当事者だけでなく,その家族や関係者にまで,負の感情を生じさせてしまうと同時に,最悪の場合,他者の人生を精神的および肉体的に奪ってしまうことにもなりかねません。そして,他者の人生を奪った当人が,奪われた人およびその関係者全員の人生に対して,一生の責任をもつことは,事実上不可能であると考えております。

 したがいまして,少なくとも当会に関係する範囲においては,名誉棄損および侮辱行為を断絶することを理念上の責務と認識し,会および会員が純粋に理念に基づいて活動できるよう,下記に基づいて名誉棄損および侮辱行為へ対応させていただきます。

ケース①:非会員による会への名誉棄損および侮辱行為

原則として,1度目は対応せず,自発的な反省を検討いただくが,2度目は警告を行うこととする。3度目は弁護士対応とする。

ケース②:非会員による会員への名誉棄損および侮辱行為

原則として,ケース①と同様である。ただし,会員個人の意向を尊重することとし,場合によっては,この限りではない。

ケース③:会員が他者および他団体へ名誉棄損および侮辱行為を行った場合

当会会員が名誉棄損行為を行うことは,会員規則に違反することを意味する。したがって,当該行為が確認された時点で,原則として臨時会案件とする。なお,名誉棄損を行った会員が受けた,当会所属時のいかなる不利益に関しても,当会は責任を負わないものとする。

冷静に自分が名誉棄損および侮辱された時のことを考え,他者に対して常に思いやりの心を持っていただくと同時に,社会から名誉棄損および侮辱行為を無くしていくためにも,皆様のご協力をお願い申し上げます。

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