調査研究部門です。
2025年2月~5月にかけて行った、東北産サンショウウオ属5種の卵嚢数調査が終了しました。
1年目となる2025年は、各種が分布する県において、調査位置と集団規模を考慮しつつ、1自治体1集団を選定し、調査を行いました(※1)。
また、卵嚢数に加え、卵嚢数から集団個体数も推定しました。
個体数の推定にあたり、性比については、同じサンショウウオ属であるトウキョウサンショウウオのケースを暫定的に適用しました(※2)。
雌と雄の個体数については、以下の条件で推定しています。
●雌個体数(卵嚢数)⇒雌1個体が1シーズンに1対の卵嚢を産むと仮定。
●雄個体数(推定数)⇒「雌の個体数:雄の個体数=2:3」として計算(※2)。
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縦軸は個体数、棒グラフ内の数字は雌雄それぞれの個体数、棒グラフの上の数字は雌雄の推定合計個体数を示しています。
なお、秋田県のみ、本県に分布する3種(トウホクサンショウウオ・センザンサンショウウオ・クロサンショウウオ)の全市町村の卵嚢数および推定個体数データを取得しておりますが、こちらは来年以降の調査結果等と合わせ、別途報告予定です。
引き続き、地域の方々が地域主体となって行うサンショウウオ属の保全活動に少しでも貢献できるよう、データを蓄積していく予定です。
※1.詳細な観察地点および観察日に関する情報につきましては、保全上の観点より、調査研究部門外への提供は行っておりませんのでご了承下さい。
※2.トウキョウサンショウウオの性比に関しては、こちらのページに日本語で解説があります。⇒http://salamander.la.coocan.jp/salamander/shiryou/Hyno_sexratio.html